2021/08/12 21:43

こんばんは

またまた遅い時間に、失礼します。

今日は新作の秋蛍について少しお話を..。
少し長くなってしまったんですが、もしよろしければお付き合いください。





今年は数年ぶりにゆっくりとした夏になっているんですが、旅行にでかけるわけでもなく、たまに近場へふらっとドライブへ行って夕方には帰ってくるような、気ままなお休みを満喫しています。


先日は県内の濃溝の滝へ、思い付きで家族と出かけてきました。


滝に朝日が差し込む光景が有名な場所のようですが、ふと思い立って行ったのでカメラも持たず、着いた頃には日もそろそろ暮れそうな時間。

はじめての場所でどんなものかと若干不安だったんですが、行ってみると滝までの遊歩道がとっても涼しく、ひぐらしが鳴いて響く木漏れ日の空間が心地よくて、束の間ですが日常を忘れる時間となりました。






カメラは忘れてしまいましたし、朝日もないですが、それでも流れるせせらぎに癒されて今年の夏の一番の思い出に。


行ってみて知ったのですが蛍の名所でもあるようで。あちこちに蛍をみる際の注意書きの看板がありました。

そういえば、実際に蛍をみたことって今まで一度もなくって。都内だと椿山荘などでもみれますが、気づくと毎回シーズンが過ぎていて機会を逃していたなぁと。


夜に来たらどんな景色なのだろうと思いながら、何となく自分のなかで、蛍は夏というより秋に近い季節の印象でした。
(だから毎回椿山荘のシーズンを逃していたのかもしれません...;)

そこでそんな光景を思い浮かべているうちに、秋蛍という作品のイメージができ、制作に至ります。

日が沈んでいくなか滝から帰宅する車内でイメージした、蛍のぽつぽつと光が落ちていく光景が少し寂しくもあって。

裏話とまではいかないかもしれませんが、こんな日々の思い出のひとつが秋蛍という作品ができるきっかけとなりました。


初春に制作した"花と涙"という作品も、まだ息子が歩き始めた頃に、桜貝やシーグラスを拾ってあそんでいた出来事を思い浮かべてできた作品です。

神奈川県の由比ヶ浜は桜貝が沢山拾えるので、初春のころに行って、薄ピンク色をした桜貝を探し、壊れないように大事にハンカチに包んで、凧揚げをして、足だけ海に浸かって海水の冷たさを楽しんで帰ってくる。

実際に経験した景色や光景を作品に投影させたキャンドルです。


思い出を形にして、皆さんにお届けしているのをたまに不思議に感じたりしますし、また、こうしてお話してしまうと私からみる作品の印象がつよくなってしまうかな..と、思うところもあるのですが、そんな背景もあった上で、皆さんの思い描く光景や心で、作品を楽しんでいただけたら嬉しいです。



少しずつですが、また次回も作品についてお話出来たらと思います。

ここまでありがとうございました。

それでは、良い夜を。おやすみなさい