2021/10/01 21:22
今日から10月
この一年、本当にあっという間だった!を毎年更新しています。
個人的に秋分が過ぎると気持ちが一気に年末に向かってしまう所なんですが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
ついつい来年のことを考えてしまうのですが、まだまだ秋になったばかりなので、気候もちょうどよいこの季節を存分に楽しみながら過ごしたいです。
秋と言えばお月見
昨年はベートーヴェンのピアノソナタから、フローリングキャンドルの【月光】という作品を作りました。
今年はジェルキャンドルの【月の魚】です。
灯すとぱっと全体が明るくなって、想像の中の輝く月の海で泳ぐことができる、たっぷりの気泡を閉じ込めた徒然らしい泡のジェルキャンドル。
泡のキャンドル、人魚や薄明の星空などでも作っているんですが、一番最初は和菓子からインスピレーションを受けました。
透明なようかんの上に泡状のわらび餅のようなものがのった和菓子をみて、泡と言えば...で思い浮かんだのが人魚。
そこから人魚をモチーフにしたキャンドルをつくれないかなと、調べてみた所から、こちらの作品ができました。
花をやっていたとき高校の先生に、お菓子のデコレーションを見るといいとおしえて貰ったことがあります。
デパ地下の銘店などは特に、思わずため息がでるほどキラキラとした世界で、行く度に新しい発見が。
色使いだったり、フルーツやゼリーなど異なった素材を使ったケーキのデコレーション、余白の作り方等は花だけではなくキャンドルでも生かせる所が沢山あって。
ジェルキャンドルは涼し気な和菓子のような見た目なので、和菓子屋さんで今どんなものが売られているのか、季節の和菓子は?色使いやデザインは?どんな名前でどんな思いが込められているのかなど。
先生の言葉もあって出来上がった作品もあるので、良い学生時代を過ごせたなと、ふと思い出してふける秋の夜です。
そして、月の魚
月の魚はお月見しながらたのしんでいただきたいキャンドルですが、今年の十五夜、私はなんとか雲の切れ間から満月を覗くことができました。
皆さんはどうだったでしょうか。
十五夜のお月様もとっても素敵でしたが、来月にある十三夜が実は本命の楽しみだったりします。
十五夜は中国発祥の文化ですが十三夜は日本の発祥
収穫を迎えた喜びと感謝から、また豊作を願ってお月様を愛でるというものが日本のお月見の風習だったそうです。
今年の十三夜は10月18日。
満月ではないですが、そこもまた完成されていない美しさにとても魅力を感じます。
清少納言の言葉の
「月は満月よりも、幾分欠けているほうが風情がある」
日本にはわびさびという言葉もあるとおり、不足の美や未完成の美など、まんまるく完璧な美しさのある満月よりも、欠けた部分に心の充足を見出だして美しいと思うのが、古来から受け継がれている日本人の感覚なのだなと思います。
"十三夜の曇りなし"という言葉の通り、十三夜のころは晴れる日が多いので、晴れた夜空に浮かぶ月をゆっくりと楽しみたいですね。
長くなってしまいましたが、ここまでご覧いただきありがとうございました。
台風がこれからの場所の方が心配ですが、できるだけおだやかな夜を...
それでは、おやすみなさい。